Audacityを使ったマスタリングのやり方(2ミックス編)

2ミックスとは二つ以上の音源が混ざった状態の事です。DJMIXはこれに入ります。
マスタリングは普通2ミックスで行います。

Audacityを起動し、実際の波形を見てみましょう。(Ultimate Damage / DJ Chucky & NDE より5→6の繋ぎ部分)
Zoom
音量が最大のまま一定になっているのが分かると思います。
ではマスタリングをしていない場合はどうでしょうか。同じ曲、ほぼ同じ繋ぎ方で作ってみました。(CDJ→CDJ)
オリジナルの方は6のレコードを2枚使っているか何かで一部カットしているようです。さすがにこの繋ぎは無理なのでこだわらないことにします。
操作中の音を聴けるようにしておきました。図と合わせて比較してください。

Zoom 音量はまだいじっていない状態です。
繋ぎ部分だけが飛び出て大きくなっています。パクり元の波形に近づけるようにやってみましょう。
さっそく音取り編でやったように、全体に「正規化」と「増幅」をかけておきます。当然、音はそこまで大きくなりません。
Zoom ここでコンプレッサーの「圧縮」の出番です。
「閾値」の設定はほぼ聴いた感じ、つまり直感で調整するしかありません。
波形を見ながら、アンドゥ&リドゥを繰り返しながら、圧縮前と比べて歪まずに音が小さくなる付近を探しましょう。
今回は閾値を-9dBとしました。
左右チャネルのばらつきが大きい時は「ステレオトラックの分離」を使うといいでしょう。
次は例のごとくリミッターをかけます。
「dB Limit」はコンプレッサーと同じように、音が歪まない付近に設定します。
Zoom 今回は-3dBとしました。ここで「増幅」を使って振幅を最大化すれば一気に音量が上がります。
ですが、まだ終わりではありません。まだコンプレッサー→リミッター→ゲイン→コンプレッサー→・・・と繰り返す必要があります。

ここから先を載せるのは面倒なので省略して、完成後の波形です。
Zoom

元の状態と比べても違いは明白です。
音量もまた然り、とても大きくなっています。
パクり元と比べると高音成分が不足していますが、気にしない事にします(爆

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