「The Outside Agency Best Mix」編

Mixについて
今回はクロスブリードを世に示したThe Outside Agencyの曲だけをセレクト。
他のアーティストとコラボが多いので、そちらも踏まえて選曲を行ってみた。
もちろん175BPMからスタートし、最終的には240BPM以上まで加速。

1. Scintilate / DJ Hidden
「煌めき」のタイトル通り非常に美しいサウンド。この曲だけはドラムステップと混ざり、奇数拍が強調されている。
美しいイントロとテンポを生かすためスタートトラックとした。
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2. Don't Fear The Darkness / DJ Hidden
リリースで暗いイメージの曲が多い中、哀愁メロディが対照的である。タイトルはそこを意識したのだろうか。
裏面はシンフォニックが効果的に使われた曲。合わせて2012年最高の一枚だ。
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3. The Wolves Of Creation (The Outside Agency Remix) / Nosferatu
オリジナルはもっと遅いガバ。後を引くキックとリフの組み合わせが気持ち良い。
ガバ、インダストリアル、DnBのすべての要素を持っており、非常に扱いやすい。
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4. Mission Statement / Eye-D
レーベルがPRSPCTゆえ完全にDnB。しかしながらブレイクスの激しさは一層増している。この曲も扱いやすい。
珍しくEye-D名義の曲。このアルバムでは二人それぞれ別で曲を出している。
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5. Psycho (The Outside Agency Remix) / Angel
この曲も加速されている。キックはオリジナルとほぼ同じだが、オリジナルとはまた違う激しさである。
サンプルは「サイコ」と言っているのだが、どうしても「斉藤」にしか聞こえない。
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6. Soul Keepers / The Outside Agnecy & Cooh
最初はガバリフを使ったDnBだが、いきなりガバに切り替わる。初めて聞く人は間違いなく困惑するだろう。
この一枚から「Crossbreed」の単語が使われる。もはや歴史的な曲である。しかしイントロが長すぎる。
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7. They Are Human / The Outside Agency & Current Value
TOAのキック、Current Valueのノイズ、いい所取りな曲。音が強力すぎるじゃじゃ馬だ。
こちらは「Crossbreed Definition Series」のパート3。パート2は特に思い入れが無いのでスキップ。
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8. This Never Happened / The Outside Agency & Forbidden Society
今度はForbidden Societyのベースが唸る。意外にもスネアの音数は少ない。
反対面の曲に「I don't make things happen.」というサンプリングがある。関係がありそうで無いっぽい。
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9. The Insect Mind / The Outside Agency & Ophidian
強力なキックと長く美しいブレイクが対照的。メタルスネアで激しさが一層増している。
どうでもいい事だが、所々で聞こえるノイズがキノガッサの鳴き声っぽい・・・。
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10. Einstein / DJ Hidden
イントロから一転、極太ベースとキック乱射がただのDnBとは違うイメージを強調。スネアの音が個性的。
反対面も物理学者の名を冠した曲。こちらは加速と減速を繰り返す変態曲。
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11. Cross / The Outside Agency
ブレイク、キック乱射、スネア乱射を繰り返す休ませない激しい一曲。珍しく180BPMである。
レコード内周ゆえなのか、キックがつながって聞こえるのが残念である。
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12. Hell's Basement / The Outside Agency
クロスブリードの名が出る前にリリースされていたDnB系のインダストリアル。ブレイクスもキックも激しすぎる。
このリリースからDnBとインダストリアルの融合が本格化してきたと考えられる。
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13. Fucking Hostile (The Outside Agency Remix) / Lenny Dee
過去の名曲をTOAがリミックス。メタル調のブレイクスがピッタリあてはまっている。
声の主はLenny Dee本人だろうか。Fuckin Hostile / Panteraでした。フロアで流れたなら首を振りながら叫びたい。
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14. Industrial Cooking Spray / The Outside Agency & Tapage
最強のキックを誇ると言っても過言ではない一曲。音圧が高すぎて中々手に負えない。
今度はIDM/ブレイクコア系のTapageとコラボ。その片鱗はどこにも無いように聞こえるが・・・。
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15. Rain / Eye-D & DJ Hidden
スネアとタムが非常に激しい中、メロディの煌めくDnB。降ってくるのは雨ではなくブレイクスである。
また珍しい名義。DnBゆえTOA名義が使われていないのだろうか。
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16. Hardcore Headz / Outside Agency
初期にリリースされたうねりまくるアシッドシンセとアーメンのガバ。この曲を以て今の曲調は推測不能である。
繋ぎの関係で一旦ガバへ移動。収録CDを見ると、スペースの関係なのか「The」が抜けている。
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17. Time To Die Harder (The Outside Agency Reboot) / The Speed Freak
これも過去作品のリミックス。レーベルカラーのフレンチコアの要素は無く、ほぼガバの姿を保っている。
最初は200BPMなのだが、途中で減速してみたり加速してみたり意味が分からない。〆の一曲という事だろうか。
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18. International Karate Knightmare+ / The Outside Agency
数少ないTOAによるUKガバ。激しいキック連射はDnB由来なのだろうか、空手由来なのだろうか。
珍しくアナログのみのリリース。ピクチャ盤と通常盤があるが、今回使ったのはテストプレスの白レーベル。
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19. Destruction (The Final Final Story) / The Outside Agency
他に比べると非常にシンプルな一曲。イントロのブレイクスが使えそうだったけど無視。
マキシシングルらしいが違いがよく分からん。ジャケットをよく見るといろいろと事細かに書かれている。
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20. Unmade World / The Outside Agency
東日本大震災の募金のためにTOAが提供した曲。単調で哀愁の漂うシンセが破壊された世界を想像させる。
所々テンポが半分になったりブレイクが長かったりで少々曲者である。
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21. The Flux Capacitor / The Outside Agency
長いイントロが明けると高速でキックが降り注ぎ、どんどん激しくなっていく。ブレイクは無いに等しく休ませない。
ジャケット通り、「Flux Capacitor」は映画バック・トゥ・ザ・フューチャーに登場する「次元転移装置」の事。なぜか日本語が書かれている。
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22. Getto Blast / The Outside Agency
高速ビートの中ガバっぽいサンプリングが光る。キックとベースの暴れ方は相変わらずだ。
なぜかDnB専門のレーベル、PRSPCTからリリースされている。クリア盤なので非常に読みづらい。
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23. End Boss / The Outside Agency
まさに〆の一曲。オーケストラを連れてきたようなシンフォニックをバックにラスボス級の暴れっぷりを240BPMで聴かされる。
収録アルバムはダブステップからインダストリアルまでと非常にカオスな内容だが、この曲は特に目立っている。
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24. Wait Your Turn (Outro) / The Outside Agency
TOAの曲には間違いなく入っている、終わり際の謎サンプリングをだけを使用。
「太平洋に浮かぶゴミの塊、テキサスの2倍の大きさ、そう、オーストラリア。」らしい。Killing Sheep Records(オーストラリア)を意識したのだろうか。
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あとがき
本来ならインダストリアルがメインのTOAだが、クロスブリードの始祖であるため時間的にも省かざるを得なかった。
TOAによるインダストリアルは是非、各自の耳で確かめていただきたい。

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